民間企業から教師に転職するために必要なこと

教師の夢諦めていませんか? 教師へ転職する方法

民間企業から教師に転職するために必要なこと

男性普通顔
小さい時からずっと教師に憧れていていたけど、民間に勤めることにしました。

教師になりたくてもなれなかった人、いますよね。

女性普通顔
民間で働いていたけど、教師になるためにはどうしたらいいの?

本日はそんなあなたのために

民間企業から教師に転職するためのノウハウ
これについてご紹介します。

参考

教員採用試験に絶対受かりたい!という人へ、受かりやすくする11のアドバイス

 

教員免許は必須。持っていない場合は通信制で取得するのが一般的

多くの先生は、大学在学中に教員免許を取得しています。

男性普通顔
教員免許って、どうやってとるの?
女性普通顔
試験みたいなのがあるの?

 

結論を申し上げると、教員免許は必要な単位を取得すれば(必修科目・選択必修科目を修めれば)、卒業と同時に与えられます

教育心理学や教育実習など、教員免許に必要な科目の単位を取れば、自然と与えられます。

 

男性普通顔
それじゃ、もし教員免許を持っていなければ、大学に通いなおさなきゃいけないの?
そうです。
ただし、いわゆる「大学生」になる必要はなく、すでに他大学を卒業しているなら通信制の大学で取得することが可能です。

 

教員免許を取得できる通信課程が設置された大学として、有名なのは

  • 佛教大学(京都)
  • 星槎大学(神奈川)

なんかがあります。

 

上記大学に限らず、通信課程が設置されている大学ならばどこでも教員免許を取得できますので、ご出身の大学はもとより、近くの大学に通信課程があるかお調べになっても良いかもしれません。

もちろん、レポートで合格をもらったり、卒論も書いたりしないとダメですよ。

 

ただし、一部教科(理科や数学など)は、大学に設備や講師がおらず、免許取得に必要な授業が開講できないため、教員免許の取得ができないところも多いです。

ご注意下さい。

小学校や中学校の教員免許であれば、比較的どこの大学でも取得することができます。

もし教員免許を持っていない状態で教師に転職したい場合は、始めに通信過程のある大学のHPをのぞいてみましょう。

参考

佛教大学 通信教育課程

 

教員免許も更新制になったり細かな違いもあったりしますから、教員免許の仕組みについて詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。

参考

教員免許を持つ芸能人がいなくなる?!今更聞けない、教員免許の仕組み

 

教育実習の経験がきっかけで、教師になることを挫折した人も多い

教壇に立つ

免許取得に必要な単位の一つで「教育実習」があります。

女性普通顔
あー、私が学生の頃も来てました。年齢が近くて、話しやすかったな。

 

私も教員免許を持っているので、もちろん(私の場合は大学生の頃に)教育実習を受けました。

懐かしいです。

 

しかし、この教育実習で教師になることをやめる人も多いようです。

女性普通顔
なんで?トラブルとかに遭ってトラウマになっちゃうの?

 

多くの場合は、自信喪失。

教えていく自信がなくなってしまったり、(教育実習で行う作業は教師の仕事とはちょっと違うんだけど)教師の仕事の多さを目の当たりにして

女性普通顔
私には無理だ・・・。

そう不安に思ってしまうみたいですね。

 

私が高校生のころにあった(遭遇した)話です。

教育実習の先生がある日突然来なくなり「教える自信がなくなりました。」と、途中で教育実習を放棄してしまった先生(あ、学生か)もいます。

 

教育実習の期間は、免許状の校種の違いによって2種類ほど

男性普通顔
教育実習の期間ってどのくらい?
中学校までの免許なら概ね4週間(1か月)、高校の免許なら2週間が一般的かな。

 

中高両方の免許を取る場合は、合算になるわけじゃなく、中学校の免許と同じ扱いになるので4週間。

よって、教育実習の期間は最大でも1か月と思っていいかもしれません。

必要な法定時間数というものがありますので、詳しくは入学する大学で確認してみましょう。

 

注意点としては、「自ら教育実習の申し込みをしなくてはならない」ということです。
自分で母校や地元の学校に(時期を見て)アポ入れ、受け入れ可能かどうかの相談をしなくてはいけません。
ほとんどの場合、次年度の受け入れなので注意して下さい。

 

男性普通顔
仕事をしながら教育実習なんていけるの?

私の知り合いで民間から教員免許をとって教師になった人がいますが、その方は退職後に教育実習にいっていました。

在職中に通信で必要なレポート等をこなし、退職後に失業保険を受け取りながら教育実習や卒論を書かれていましたね。

全部で3年くらいかかったって言ってたかな。

 

教員免許の失効(更新をしていない)にも、注意!

教員免許は更新制となりました。

また(大変不便ですが)、教師の人・教師になる予定の人しか教員免許の更新が出来ません。

不安な方はこちらをご覧下さい。

参考

教員免許を持つ芸能人がいなくなる?!今更聞けない、教員免許の仕組み

 

教師に転職するルートは、大きく3つ

教員免許を持っていれば教師として働くことができます。

方法は大きく3つあります。
  1. 自治体で実施している教員採用試験(概ね7月中旬~)を受験し、合格する。
  2. 自治体の教育委員会で、講師登録をする(随時)。
  3. 転職サービス(教員人材センターなど)を利用して、就職する。

順に説明します。

 

教員採用試験を受験し、合格する

教員採用試験

公務員で教諭として働くなら、この方法しかありません。

各自治体で7月頃から実施されている教員採用試験を受験し、合格する。
概ね6月頃から願書受付が開始されますので、各自治体の教育委員会のHPをご確認ください。
あわせて読みたい記事

 

各自治体の教育委員会で受付している「講師名簿」に登録する

書類を書く

各自治体が随時募集している講師。

これは教員免許状さえあれば、登録が可能です。

常勤講師(教諭と同じ業務量)や、非常勤講師(授業だけを担当)がコレです。

 

採用試験に通らなかった方や、諸般の理由で教師を退職後、再び教師として働きたいときに登録する人が多い印象です。

 

年度途中でも割とお声がけされることがあるので、採用試験までのつなぎだったり、準公務員のような扱いを受けたければ講師名簿に登録(通称、講師登録)がお勧めです。

 

採用予定になると、教育委員会等による面談を経て、晴れて講師として働くことになります。

ただし常勤講師にはデメリットもあるので、しっかりと理解しておきましょう。

参考

常勤講師を続けようか悩んでいる先生へ、メリット・デメリットのまとめ

 

民間の転職サービスを利用する

クライアントとアポをとる

上2つの項目は、どちらかというと公務員。

 

一方で、私学の先生になるルートもあります。

  1. 直接学校に連絡をとり(またはホームページ等を確認し)、教員採用されているか確認する。
  2. 教員人材センターのような転職サービスを利用し、斡旋してもらう。

 

私学に限ったことじゃありませんが、教師の人口は縮小傾向。

採用数は年々減少が見込まれています。

参考

これからの教師の仕事はどう変わる?!働き方やスタイルの変化を予想してみる

 

特に私学では、学校全体が一つの会社のようなものであり、職員数に上限があります。

男性普通顔
どういうこと?
早い話が、教師が不足しないと募集をかけないということです。

 

地元や近くにある私学の学校に勤めたい! と思っても、教員の採用をしていない可能性が高いです。

さらに私学の場合は、ほとんどの学校で非常勤講師からスタートします。

いきなり正採用となるケースは非常にまれじゃないかな。

 

よってオススメは、教員人材センターのような転職サービスを利用すること。

 

教員人事サービスでは最初に個別面談をおこない、経歴や勤務地の希望・就活の方法から自分に合う学校を見つける手助けをしてくれます。

1人で就職活動をしている感じが無く、悩みも相談出来るようなので教師への転職にはピッタリですね。

 

参考

教員人材サービス

 

実際に民間企業に就職後、教師へ転職した方の体験談

実際に民間企業で3年ほど勤めて、その後教員人材センターを利用して教師となった方から体験談を伺うことができましたので、紹介します。

 

こんにちは。
さっそくですが、教員免許を持っていながら卒業後すぐに教師の道を歩まなかった理由はありますか?
男性普通顔
教育実習などをおこなっていく過程で、最近の子供たちの現状を目にして教師になるのが不安になりました。
なるほど。やはり現場を目の当たりにすると、様々な出来事が想像してたものと違う、ってのはありますからね。
男性普通顔
はい。そのため、卒業後は一般企業の営業職に就き、3年ほど働いていました。

 

そこから教師になろう、教師に転職しよう! と思ったのはなぜですか?
男性普通顔
働きながらも「教師になりたい」という夢が捨てきれていないことに気がついたからです。
「あぁ、俺やっぱり教師になりたいんだ」って。
そうなんですね。
でも不安じゃなかったですか? 一度は諦め・・・というか、教えていく自信がなくなっていた訳で・・・。
男性普通顔
不安はありましたが、学生の頃の不安とはちょっと違っていて、転職する不安って感じですかね。
社会経験も積んでいるし、自分自身にも自信がついていたので、今度こそ子ども達と向き合えると思えるようになっていましたから、そういう意味での不安はなかったです。

 

確かに私もそうでしたが、転職には不安がつきものです。

環境ががらりと変わりますものね。

参考

教員から転職した人の体験談まとめ、5人の例を紹介

 

では具体的に、どのように教師の転職を進めていったか、お尋ねしてもよろしいですか?
男性普通顔
いわゆる転職活動と同じですが、色々と検索した結果、転職サービスの教員人材センターが利用しやすそうだと感じたので、利用しました。
私は利用したことがないのでわからないんですが、やっぱり便利でしたか?
男性普通顔
求人情報も私立学校の求人情報がたくさんあって、働き方や教育方針から自分自身でも比較しやすいのが便利でした。
へぇ、そうなんですね。
男性普通顔
あと、応募する学校別で履歴書や小論文のサポートもしてくれて、学校によって重視するポイントを踏まえながら、面接や模擬授業の研修まで二人三脚で進めてくれたので、安心でした。
転職エージェントの感じなんですね、教員人材サービスって。

 

あわせて読みたい記事

【教師のタイプ別】転職サポート会社を徹底比較!あなたにあったおススメ紹介。

 

教師になろうと思ってから、どの位で教師として働くことができましたか?
男性普通顔
私の場合は2ヶ月ほどでした。
すぐに教師へ転職できると思っていませんでしたが、教員人材センターのセミナーや研修に参加したお陰で、選考も高評価(と後日聞いて)で良かったです。

 

結局この方は2か月ほどで希望の学校に入ることが出来て、感謝しているとおっしゃっていました。

教員採用試験は時期が決まっているし、講師登録もお声がかからないと始められないので、自分で積極的に動けるならこういったサービスの利用も良いのかもしれませんね。

 

教師に転職するためのノウハウまとめ

民間企業から教師に転職するために必要なこと

一般企業から教師に転職したい! と思ったなら

  1. 教員免許を取得すること
  2. 採用試験や講師登録、転職サービスを利用すること

この流れです。

 

教師として働けるようになるまでの準備期間としては

  • 教員免許を持っていなければ3年間ほど
  • 免許を持っているなら半年以内

このくらい見ていれば大丈夫そうですね。

 

働きながら転職活動・・・というのは鉄則ですが、教員免許をもっていなければ結構長期スパンで考えなくてはなりません。(2~3年)

免許状が失効している場合も同様です。免許更新は随時行っているわけじゃないので・・・。

子どもとふれあう、成長を見守るという職種に転職することもアリかなと思うので、まずは様々な情報を集めておくってのが、教師に転職するための第一歩なのかも知れませんね。

 

あわせて読みたい記事

 

民間企業から教師に転職するために必要なこと
気に入ればフォロー