教師になりたくてもなれなかった人、いますよね。
本日はそんなあなたのために
参考
教員採用試験に絶対受かりたい!という人へ、受かりやすくする11のアドバイス
目次
教員免許は必須。持っていない場合は通信制で取得するのが一般的
多くの先生は、大学在学中に教員免許を取得しています。
結論を申し上げると、教員免許は必要な単位を取得すれば(必修科目・選択必修科目を修めれば)、卒業と同時に与えられます。
ただし、いわゆる「大学生」になる必要はなく、すでに他大学を卒業しているなら通信制の大学で取得することが可能です。
教員免許を取得できる通信課程が設置された大学として、有名なのは
- 佛教大学(京都)
- 星槎大学(神奈川)
なんかがあります。
上記大学に限らず、通信課程が設置されている大学ならばどこでも教員免許を取得できますので、ご出身の大学はもとより、近くの大学に通信課程があるかお調べになっても良いかもしれません。
ただし、一部教科(理科や数学など)は、大学に設備や講師がおらず、免許取得に必要な授業が開講できないため、教員免許の取得ができないところも多いです。
ご注意下さい。
もし教員免許を持っていない状態で教師に転職したい場合は、始めに通信過程のある大学のHPをのぞいてみましょう。
参考
教員免許も更新制になったり細かな違いもあったりしますから、教員免許の仕組みについて詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。
参考
教員免許を持つ芸能人がいなくなる?!今更聞けない、教員免許の仕組み
教育実習の経験がきっかけで、教師になることを挫折した人も多い
免許取得に必要な単位の一つで「教育実習」があります。
私も教員免許を持っているので、もちろん(私の場合は大学生の頃に)教育実習を受けました。
しかし、この教育実習で教師になることをやめる人も多いようです。
多くの場合は、自信喪失。
教えていく自信がなくなってしまったり、(教育実習で行う作業は教師の仕事とはちょっと違うんだけど)教師の仕事の多さを目の当たりにして
そう不安に思ってしまうみたいですね。
私が高校生のころにあった(遭遇した)話です。
教育実習の先生がある日突然来なくなり「教える自信がなくなりました。」と、途中で教育実習を放棄してしまった先生(あ、学生か)もいます。
教育実習の期間は、免許状の校種の違いによって2種類ほど
中高両方の免許を取る場合は、合算になるわけじゃなく、中学校の免許と同じ扱いになるので4週間。
よって、教育実習の期間は最大でも1か月と思っていいかもしれません。
必要な法定時間数というものがありますので、詳しくは入学する大学で確認してみましょう。
自分で母校や地元の学校に(時期を見て)アポ入れ、受け入れ可能かどうかの相談をしなくてはいけません。
ほとんどの場合、次年度の受け入れなので注意して下さい。
私の知り合いで民間から教員免許をとって教師になった人がいますが、その方は退職後に教育実習にいっていました。
在職中に通信で必要なレポート等をこなし、退職後に失業保険を受け取りながら教育実習や卒論を書かれていましたね。
教員免許の失効(更新をしていない)にも、注意!
教員免許は更新制となりました。
また(大変不便ですが)、教師の人・教師になる予定の人しか教員免許の更新が出来ません。
不安な方はこちらをご覧下さい。
参考
教員免許を持つ芸能人がいなくなる?!今更聞けない、教員免許の仕組み
教師に転職するルートは、大きく3つ
教員免許を持っていれば教師として働くことができます。
- 自治体で実施している教員採用試験(概ね7月中旬~)を受験し、合格する。
- 自治体の教育委員会で、講師登録をする(随時)。
- 転職サービス(教員人材センターなど)を利用して、就職する。
順に説明します。
教員採用試験を受験し、合格する
公務員で教諭として働くなら、この方法しかありません。
各自治体の教育委員会で受付している「講師名簿」に登録する
各自治体が随時募集している講師。
これは教員免許状さえあれば、登録が可能です。
採用試験に通らなかった方や、諸般の理由で教師を退職後、再び教師として働きたいときに登録する人が多い印象です。
年度途中でも割とお声がけされることがあるので、採用試験までのつなぎだったり、準公務員のような扱いを受けたければ講師名簿に登録(通称、講師登録)がお勧めです。
採用予定になると、教育委員会等による面談を経て、晴れて講師として働くことになります。
参考
常勤講師を続けようか悩んでいる先生へ、メリット・デメリットのまとめ
民間の転職サービスを利用する
上2つの項目は、どちらかというと公務員。
一方で、私学の先生になるルートもあります。
- 直接学校に連絡をとり(またはホームページ等を確認し)、教員採用されているか確認する。
- 教員人材センターのような転職サービスを利用し、斡旋してもらう。
私学に限ったことじゃありませんが、教師の人口は縮小傾向。
採用数は年々減少が見込まれています。
参考
これからの教師の仕事はどう変わる?!働き方やスタイルの変化を予想してみる
特に私学では、学校全体が一つの会社のようなものであり、職員数に上限があります。
地元や近くにある私学の学校に勤めたい! と思っても、教員の採用をしていない可能性が高いです。
さらに私学の場合は、ほとんどの学校で非常勤講師からスタートします。
よってオススメは、教員人材センターのような転職サービスを利用すること。
教員人事サービスでは最初に個別面談をおこない、経歴や勤務地の希望・就活の方法から自分に合う学校を見つける手助けをしてくれます。
1人で就職活動をしている感じが無く、悩みも相談出来るようなので教師への転職にはピッタリですね。
参考
実際に民間企業に就職後、教師へ転職した方の体験談
実際に民間企業で3年ほど勤めて、その後教員人材センターを利用して教師となった方から体験談を伺うことができましたので、紹介します。
さっそくですが、教員免許を持っていながら卒業後すぐに教師の道を歩まなかった理由はありますか?
「あぁ、俺やっぱり教師になりたいんだ」って。
でも不安じゃなかったですか? 一度は諦め・・・というか、教えていく自信がなくなっていた訳で・・・。
社会経験も積んでいるし、自分自身にも自信がついていたので、今度こそ子ども達と向き合えると思えるようになっていましたから、そういう意味での不安はなかったです。
確かに私もそうでしたが、転職には不安がつきものです。
環境ががらりと変わりますものね。
参考
あわせて読みたい記事
【教師のタイプ別】転職サポート会社を徹底比較!あなたにあったおススメ紹介。
すぐに教師へ転職できると思っていませんでしたが、教員人材センターのセミナーや研修に参加したお陰で、選考も高評価(と後日聞いて)で良かったです。
結局この方は2か月ほどで希望の学校に入ることが出来て、感謝しているとおっしゃっていました。
教師に転職するためのノウハウまとめ
一般企業から教師に転職したい! と思ったなら
- 教員免許を取得すること
- 採用試験や講師登録、転職サービスを利用すること
この流れです。
教師として働けるようになるまでの準備期間としては
- 教員免許を持っていなければ3年間ほど
- 免許を持っているなら半年以内
このくらい見ていれば大丈夫そうですね。
働きながら転職活動・・・というのは鉄則ですが、教員免許をもっていなければ結構長期スパンで考えなくてはなりません。(2~3年)
子どもとふれあう、成長を見守るという職種に転職することもアリかなと思うので、まずは様々な情報を集めておくってのが、教師に転職するための第一歩なのかも知れませんね。
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