Twitterでこんな話題が上がっているのはご存じですか?
ももが5こあります。
3こもらうと、ぜんぶでなんこになりますか。「もともと5こあるももは誰のなの?」っていう息子の疑問。めっちゃわかるよ..。
どこかに桃が5こあってそこから3こもらったと思ったのね。わかる。
【桃はどこに5個あって、誰がどこから3個もらったの?】 pic.twitter.com/t4pB6oHbYc— ゆき乃 (@yukiNoy) 2018年7月28日
出題者の意図じゃない答え方をされたためにバツにしたけど、よくよく考えれば正解だよなって問題を作っちゃうと、ネタにはなるでしょうが成績をつける際や評価をする際に困ってしまいます。
ひょっとすると今回の「もも問題」は業者(教材販売会社)が作成した問題なのかもしれませんが、定期的に(頻繁に)問題を作る教師として
- テストの難易度
- 正答率(平均点)のバランス
- 確認したい単元の内容(きちんと理解しているかどうかを判断したい)
これらを意識しながらテストを作る機会は多いと思います。
中学校くらいまでだと、教材販売会社(ベネッセや学研など)が作成した問題をそのまま使う、って学校もあるように聞きます。
本日は、教師自ら「テスト」を作る際に気をつけたい事や、テスト作成で役に立つ
これについて話を進めようと思います。
目次
出題ミスを起こさないために、一度自分で解いてみる
これは割と「中堅〜ベテラン」の教師にも多いと感じていますが、テスト作成時のミスで多いのが
- 誤字脱字
- 選択肢がない(答えがない)
っていうミス。
答えがないってのは、問題文の条件だと答えが複数存在してしまう(複数出てしまうと都合が悪い)ってのも含まれますね。
参考
桜木花道はエリートだったと思う。
これらの多くは、事前に(テスト作成時に)
テストを印刷して(生徒が受ける状態と同じ状況で)一度自分で解いてみる。
こうすることで、ほとんど撲滅できます。
試験監督に入って、他の先生が作った問題を見ていると
ってテストも多かったですね。
私も誤字脱字や選択肢のミスをすることがありましたが、そういうときは決まって「自分で解いていない時」でした。
何度も何度も解いたとしても(2018年の)阪大・京大の入試ミスのような事態が起こるワケですから、事前に全く確認しないってのは論外のように感じます。
一度も自身で解かずにテストをさせるのは、準備運動なしでプールに入るくらい勇気がいります。(危険です。)
鉛筆を持って、できれば時間も測って実際に自分もテストを受けてみるって位が必要だと思っています。
これで「作成時のミス」ってのは、ほとんど無くなりました。
難易度設定の観点からもそうですし、テスト時間の配分(時間が足りなそうなのか、余りそうなのか)の目安にもなるので、一度(別に何度でもいいんだけど、そこまでの時間的余裕はないと思うので)自分で作ったテストを解いてみる、ってのはかなりオススメです。
逆にいえば、慣れてくると(2・3年目〜中堅orベテラン)

そんなとこに時間をかけたくない
って思って、確認作業を怠るんでしょうね。
パソコン上で確認するだけでは不十分。
これもよくやってしまうのですが、テスト作成時と実際に生徒が受ける状態のテストが違うってのも結構あります。
例えばこれ。
やべえ…息子の宿題が全くわからない…
このボヤボヤした塊は何!?
4文字で、3文字目が小文字の…
これは一体何!!? pic.twitter.com/w0lI4OVk2d— 栗原まれんど(栗原愛憎劇場) (@malend_k) July 10, 2018
これはシンプルに「印刷の不鮮明」ってのですが、こういうのも気をつけたいですよね。
先の「一度自分で解いてみる」ってのと合わせて考えるなら、生徒が受ける状態と同じものを自分で解いてみるってのもアリでしょう。
あとは、印刷の不鮮明と合わせて気をつけたいのが「パソコン上とは異なったレイアウト」で印刷されたテスト。
ワードやエクセルで問題を作ることが多い今の先生たち。
ある程度自動で校正してくれたり、表の挿入も簡単なんですが「文字切れ」や「意図していない改行」なんかも注意したいポイントですね。
やっておきたいですね。
雨の日の印刷を避ける
これは地域性や学校の環境に依存するかもしれませんが
って感じます。

いや、天気はしょうがなくね?
そうなんですけどね。
こう言った理由は、主に
するときに効果が期待できます。
というのも、テスト印刷のミスでよくあるのが
- 裏面が印刷されていない
- 印刷がズレている
これらの場合です。
そしてこれらが起こりやすいのは(科学的検証はしていませんから根拠は乏しいですけど)雨の日に印刷した時なんですよね。
紙が湿気を吸ってしまうからなのか、印刷機や輪転機が湿気に弱いのかわかりませんが。
複数枚を誤って送紙してしまうんですよね。
ま、天気ばかりはどうしようもないので
ってくらいの対応しかできませんかね。
まとめ
色々書きましたが、テスト作成で役に立つシンプルなコツをまとめれば
これで随分と変わってきますので、お試しください。
テスト作りや採点のときは一人になることもオススメです。横槍が入ると注意が散漫になったり、作業が度々中断されていいことが何一つありませんからね。
テストは日々の授業に次いで大事なものです。
手を抜かず、しかし効率よく作成したいものですね。