採用試験を合格された方は、まもなく人事に関する面談が行われる頃でしょうか?
はたまた新規採用後数年が経ち、異動希望をした先生もいらっしゃることでしょう。
学校が変われば、新しい職場。
当然、ルールも違えば、そこで働く人達の雰囲気も違ってきます。
新規採用なら尚更、不安があるかもしれませんね。
教師には、本当に色んな人がいます。
ある人には全く合わなくても、他の誰かには合うってコトは良くありますし
最初の印象が最低でも、その後良くなるってこともあり得ます。
それが、対人関係です。これは、生徒対教師にも当てはまることですケド。
数年で職場が変わる教師にとっては
時間をかけて判断していく・関係を構築していくというのは
なかなか、難しいものです。
より効率よく
「頼りになる人」「頼りにならない人」
を見極めたいものですよね?
そこで、新しい職場での同僚の見分け方・付き合い方。
これについて、いくつかシリーズに分けてお話しようと思います。
ちょっと横柄で、失礼なタイトルの付け方になってしまいましたが・・・
新しい環境に飛び込むことに、不安がある人は読んでみてください。
第1弾の今日は
赴任後、最初に声をかけてくれる教師
について、掘り下げようとおもいます。
予めお伝えしておきますが
十把一絡げにまとめることは、危険で、偏見を生んでしまう可能性があります。
その結果、あなたが、良好な交友関係・職場関係の構築する機会を、損失してしまうかもしれません。
そのことは念頭に置いて下さい。
あくまでも、参考意見の一つとして。
目次
最初に声をかけてくる先生は、浮いている?
教師に限らないですが、見知らぬ職場環境で
- これから付き合っていくべき相手かどうか
- これから、自分の力になってくれる人なのか、どうか
を判断する、一つの規準として
最初に声をかけてくる先生、特に「親しそうにしてくる」先生
の存在について、お話します。
同時期に赴任した先生ではなく、「既にその学校で勤務している」先生から
割と初期の段階に、こちらからではなく相手方から(事務方や管理職を除く)
話しかけてくる先生。
いきなり「きつい表現」「誤解を生みそうな表現」ですが・・・。
こういった先生は、今の職場で「浮いている存在」の可能性が、少なからずあります。
私は、過去に3度ほど転勤がありましたが、3回ともそういった先生が居ました。
「向こうから、声をかけて来てくれた」先生。
しかし、あとになってだんだん分かりますが
全職員のなかでは、マイノリティの存在であることが多かった。
平たく言えば「浮いていた」と言うことですね。
「独特の考えや価値観を持った先生」といっても、いいかもしれません。
浮いているぐらいがちょうどいい?
ですが「浮いているから、悪い。」ということは、全くありません。
- その先生を頼りにしている、先生や生徒が一定数いるハズ
- あなたには無い、あなたは未だ気づいていない、その人の魅力や、指導力が当然あるハズ
だからです。
教師は仕事柄「一人親方」になりやすく
- 幹が同じ(同じ教育目標・運営目標の下)で
- 枝葉に広がりをもつような(独自性や唯一性が求められるような)働き方をする教師は
どうしても、一枚一枚の葉っぱが、独自にその環境に適応しなくてはなりません。
そういった意味で「浮いている」というのは
独立・確立しているってことと、近い部分なので
「浮いている教師」というのは、いいことかもしれないです。
むしろ
浮いているぐらいの先生の方が、その先ざっくばらんに物事を話すことができる
可能性は、大いにあります。
最初に声をかけてくる先生の意図は・・・?
最初に声をかけてくる先生。
あなたは初めての職場で、いくらか緊張している。
そんな中、気さくに声をかけて下さる先生。
ありがたい存在です。
それにも関わらず
「気を付けろ!」「そいつは、浮いているぞ!」などと、ヘイトスピーチみたいなことをしている私は
「ろくでなし」のようですよね(別に、肯定も否定もしないケドw)
私が「気を付けて欲しい。」といった、最大の理由。それは
最初に親しく声をかけてくる先生って
「話し相手が欲しい、自分を理解してくれる人が欲しい、派閥が欲しい、利用できる人が欲しい」
と思っている人が多いな、と感じているからです。
もう少し掘り下げます。
直感で気の合う雰囲気を感じ取っても、とりあえず様子見
最初に話しかけて下さった先生と、実際にお話をされてみて
- 好印象だったり
- あなたと価値観が近かったり
このような人であれば、最初に話しかけてくる先生にしばらくは「がっつり」頼っていいと思います。
相手もひょっとすると
- 出身大学が同じ
- その人が、あなたの前任校で働いていた経験がある(〇〇先生元気か?みたいに)
- 教科・専門が同じ
など、あなたとの共通点をもとに
「はじめだから、緊張もするだろう」
と、歩み寄ってきてくれたのかもしれませんからね。
純粋な善意で、来ることも多いはずです。
ですが、そのままがっつり信頼しきるのはちょっと待って下さい。
あとで、思わぬ誤算が生まれるかもしれません。
あなたを品定めしている可能性がある?
あくまで、私の場合は・・・という前置きをしますが
私の場合は、純粋な善意のようで、そうじゃないコトが多かったです。
(何も知らない、特に若手の)新しく来た人に
「話し相手が欲しい、自分を理解してくれる人が欲しい、派閥が欲しい、小間使いできる人が欲しい」
この様なことをしたかっただけ、と感じる人が多かったのです。
事実、しばらく経ってから、相談事をしても
それまでに、こちらが相手方の懐に入る気がないと、相手方が分かっていれば(接点を多く持たなかったら)
ろくに協力はしてくれませんでした。
「自分の仲間じゃ無い人とは、最低限しか関わりません。」
と言わんばかりの様子で。(だからこそ、孤立しているのかも知れません・・・。)
初めに声をかけてくれたときの様子や、そのあとしばらくのやりとりで
相手が「こいつなんか違うな」と感じ取られれば、その先は一向に構ってきません。
初めに声をかけて、2・3会話をしたのは、品定めをしていたのかもしれませんね。
反対に、その先
その方と仕事上で不可避の接点を持つようになると、相手の要求ばかりが増えます。
そう、問題はこれなのです。
相手教師は、相手教師のために声をかけただけカモ?
初めに声をかけて来てくださる先生に多かったこと。
それは、「そういう人に限って、コチラに対しての要求が多い」ことがありました。
- 若いうちは働いてなんぼ。これやっといて。
- みんな通る道で、私もそうだったから、あなたも自分でしなさい。
- こちらに協力してくれれば、協力しますよ。
みたいな感じです。
今や、何事も連携プレーで教育活動に当たりましょう!となっていますので
そこまであからさまな人も少なくなってきているかもしれませんが
それでも”わざわざ向こうから”しゃべりかけてくれる先生というのは
あなたを品定めしている可能性が、高いです。
「この新しい人(あなた)は、自分にとって協力的か?」
という判断をしているワケです。
あなたは、あなたのことを思って話しかけられたと思っていても
向こうは向こうのために、あなたに接触しているだけかも知れない。
この判断を、早期に手軽にできるいい方法が、あります。
最初に話しかけてきた先生には、こうやって対処しろ
ズバリ
親しく話しかけられた時に、いきなりその方を頼ってみてください。
内容は軽い方がいいと思います。
年度当初の書類の書き方や、学校の雰囲気を尋ねる、学校の施設案内を頼む・・・など
がイイでしょうかね。
私は、自販機の場所を聞くことにしていました。
慣れていないと分からないし、口頭だけではなかなか説明しにくいと思うので
それをどのように教えて下さるかで、一つの目安にしています。(自販機が置いてあるような高校でしか通用しませんが・・・。)
声をかけてくれた先生が、本当に「来てすぐだし、困っているだろうから・・・。」
という目的で来てくれているなら、4月当初は(分掌に因るけど)
年度はじめの”比較的”穏やかな時期なので
時間を割いてくれることが、多いです。
反対に、「何かあったら~」みたいにとりあえず声はかけるものの
いざ頼ると逃げてしまう人は
今も、その先も、あなたのために時間を割いてくれることは、ほとんどありません。
これで、およその判断ができます。
職場が変わって、すぐさま力になってくれる人の存在は、大きいです。
同じ教科または管理職、はたまたパートナーを組む担任や副担任の先生達が
あなたの力になってくれるような人達であれば心強いですケド、なかなかそうはいかないでしょう。
これを言ってしまっては、もとも子も無いですが
「わざわざ声をかけてこなくても、いざっ!というときに力になってくれる先生」は必ず、居ます。
一番いいのは、自分からアプローチをかけていくことですね。
※本来、教師って頼られるの好きな人多いからね。
結局なんだよ・・・ってツッコミは現在受け付けていません。
申し訳ありませんw
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