

授業をしていて、こう感じたことはないですか?
でも、いざ変えようと思ってチャレンジしてみるも
- 大きい資料や精巧な資料を作るのは、結構大変。
- 紙媒体だと、案外1・2回の授業でポシャったりする。
- 毎度の授業で、パソコンを持ち運ぶのは手間がかかる。
- 事前に準備をする時間が、そんなにない。
なんてことに。
で、最終的に落ち着くのは、いつも通りプリント配布か板書対応だったりしませんか?

と思った、教員のあなた。
アナログの良さを残しながら、デジタルを活用できたら素敵と思いませんか?
今回はそんなハイブリッドな授業が展開できてしまうかもしれないアプリ
について、解説していきます。
あわせて読みたい記事
目次
ハイブリッド黒板アプリ「Kocri(コクリ)」とは、アナログの良さとデジタルの良さを融合したアプリ
まずは下の動画(画像)をご覧ください。
これは、ハイブリッド黒板「Kocri(以下、コクリ)」というアプリを使った授業の風景です。
授業している先生(女性)が、手に持つのはスマホ。

スマホで授業はしにくい(邪道?)と思いでしょうが、別に、常に手に持っていなくて大丈夫です。
もし生徒の前でスマホを出したくないなら、タブレットやパソコンでもコクリを使うことはできます。
ただ老婆心ながら、一言を申し上げると。
手軽という意味では、スマホかタブレットになるでしょうね。

スマホの画像が黒板に映し出されるアプリなの?
スマホやタブレットで準備した画像やデータを、プロジェクターを経由して黒板に投影しているんです。
※Android版は執筆時点では開発されていません。iOS版のみです。
コクリを使えば、黒板がモニター代わりに使えるようになります。
もちろん、映像を写しながら黒板を使うことも可能です。
例えば、こんな使い方がありますね。
- 板書では難しい図解や白地図なんかを投射して、黒板に書き込んでいく。
- 机間巡視をして、共有したい情報(ノートや作品など)を、すぐに共有できる。
- 方眼紙や罫線など、黒板にいちいち引かなくても良くなる。
これまで板書を諦めていたものや、生徒に動いてもらっていたものが、手軽に実行できるようになります。
コクリのデメリット

でもおいそれとすぐ使うにはいかないよ。
サービスのほとんどがそうですね。
一長一短があります。
では、コクリのデメリットを掘り下げてみます。
プリンターや中継器などが必要
スマホやタブレットのデータを黒板に映し出すわけですから、当然プロジェクターや中継器(Apple TVや無線LANなど)が必要になります。
でも、行動や利用に(物理的な)制限が出てしまいますね…。
教育にもICTの活用を! と言われているので、昔よりは随分とデジタル機器の整備は進んでいると思います。
しかし、地方を中心に導入はまだまだ、といった印象。

って声も聞こえてきそうです。
教員個人で用意するにはなかなかハードルが高いので、分掌費や教科で集めているお金から捻出することになるでしょう。
参考
こだわりが無いなら、整備済製品という手もあるかも知れませんね。
テレビなど液晶モニターにも出力可能なので、黒板じゃなくても使おうと思えば使えます。
また最近では、小型なプロジェクターも販売されています。
比較的安価で、日中でも見られると口コミにあった商品です。(※コクリで試したわけではありません。)
教室に十分な設備が無い! って場合は
- 自分たちでプロジェクターを用意(無線で利用するならAppleTV、有線で利用するならケーブルも)
- テレビなどの液晶モニターを利用(端末操作で授業展開)
こういった利用方法に落ち着くかも知れません。
参考
Androidに対応していない
Apple製品は、デザイン性が高く機能も充実していて、何より直感的に使える。
だからこそ、高い。
その点Android製品は安価なので、価格面でAndroid端末を選ぶ人も多いハズ。
でも、コクリはAndroidに対応していません。
参考
- iPhone持ってないよ
- Androidのスマホやタブレットを使いたいよ
って教員の方は、端末を新調する必要がありますね。
今ではiPadも安いものは4万円台になりましたから、購入はしやすくなりました。
iPhoneについては7までしか対応していない※ので、最新機種を使う場合はやはり新しく端末を用意する必要があります。
※執筆時点
参考
教師にオススメなアイテム21選!あったら便利なモノ、集めました。
無料だと、1教科1授業のみ。複数の科目や他学年でも使いたい場合は、有料。
コクリはサービスです。慈善事業じゃありません。
よって。
存分に使おうとすれば、サービス料金がかかります。

これも、教員個人ではいささかハードルが上がってしまいますね。
教育効果に期待してコクリを使うなら、環境を整えるところから始まるわけですし、学校や教育委員会にはたらきかける方が良いと思います。
教員にオススメのアプリ「Kocri(コクリ)」について、まとめ
ハイブリッド黒板「Kocri(コクリ)」の情報をまとめます。
- すでにICT教育の準備が出来ているなら、スマホ一つで利用できるコクリはオススメ。
- 全く0の状態から教員個人のみで利用するには、端末・周辺機器の準備、利用料金などで障壁がある。
コクリを使えば、視覚に訴えながら授業展開をすることになるので、教育的効果は抜群でしょう。
参考
学習指導で悩んでいる先生へ!脳科学にそった効果的な教科指導、5つのポイント
しかしそのために、教員個人の私財をなげうつのはちょっと違う気もしています。
コクリを利用することで
- 複雑な図解や資料が共有できる。
- 授業準備が楽になる。
- 活発な授業展開が可能になる。
など、計り知れない教育的効果があげられると思いますので、利用するなら是非「上の人たち」を巻き込んで使っていきたいものですね。
参考
ハイブリッド黒板アプリ「Kocri」のページへ(公式ページ)
あわせて読みたい記事
- 教員にオススメのスマホアプリやゲーム、まとめ
- 【教員向けアプリ】センセイノートを使えば、全国の教員と繋がりをもつことがてきる
- 【教師にもオススメのゲーム】「旅かえる」で面白く楽しく、地理のお勉強!
- 教師にオススメなアイテム21選!あったら便利なモノ、集めました。
- 先生と生徒の恋愛ドラマのオススメ、まとめました。