教師にもプレイして欲しいスマホゲーム マイチャイルドレーベンスボルン

【教師にオススメのゲーム】マイ・チャイルド・レーベンスボルンは、人権教材になりうると思う

教師にもプレイして欲しいスマホゲーム マイチャイルドレーベンスボルン

今回、教師のあなたにオススメしたいスマホゲームは「マイ・チャイルド・レーベンスボルン(My Child Lebensborn)」です。

聞いたこと、ありますか?

 

マイ・チャイルド・レーベンスボルンは、2018年5月にリリースされ、9月に日本語ver.がリリース。

SNSなどでは、随分と話題になっていたようです。

恥ずかしながら、その盛り上がりは知りませんでした…。

 

この「マイ・チャイルド・レーベンスボルン 」は、色々と考えさせられるゲームでした。

そして

  • 様々な家庭環境の生徒を預かる教師だからこそ
  • 幅広い見聞を持つべき教師だからこそ

この「マイ・チャイルド・レーベンスボルン」は、教師のあなたにもプレイしてもらいたいという気持ちがあります。

 

iOS版は360円、Android版は330円と「有料」なので、気安くオススメはできませんが…。
きっと人権教育の自己研鑽用教材として、非常に役立つと思います。(※個人の感想です)
マイ・チャイルド・レーベンスボルン

マイ・チャイルド・レーベンスボルン

Sarepta Studio AS¥360posted withアプリーチ

 

あわせて読みたい記事

 

マイ・チャイルド・レーベンスボルンとは?

スマホゲーム「マイ・チャイルド・レーベンスボルン」をご存知ない方も多いかもしれませんので、簡単に説明します。

 

マイ・チャイルド・レーベンスボルンは、養子に出された子どもを育てていくゲーム

舞台は、第二次世界大戦後のノルウェー。

今でこそノルウェーは教育先進国の一つとして、教育現場(一部の専門家だけ?)では、たびたびノルウェーの教育施策なんかが紹介されたり、引き合いに出されたりしますよね?

大学の無償化だとか、教育にかける支出割合が大きいとかなどで。

 

しかし終戦直後のノルウェーは(今からは想像もできないのですが)、社会全体として迫害を行ってきたという事実があります。

マイ・チャイルド・レーベンスボルンは、そんな迫害を受ける子ども(ゲーム内で男女のどちらかを選択)を、養子として育てていくゲームです。

 

レーベンスボルンとは、第二次世界大戦が生んだもう一つの闇

第二次世界大戦 兵士たち

このゲームは第二次世界大戦後のノルウェーで、養子を育てていくゲームです。

その養子はナチスが作った施設「レーベンスボルン」の出身という、第二次世界大戦の負の遺産を背負っている子ども。

男性普通顔
ごめん、レーベンスボルンってなんだっけ?
レーベンスボルンとは、ナチスドイツがノルウェー人との間に子ども作らせ、人口増加を図ろうとしていた施設(の総称、または子どもそのもの)です。

 

第二次世界大戦に勝利した側のノルウェーが、終戦後、敵国であったドイツ人との間に生まれたレーベンスボルンの子ども達に(もちろん母親であるノルウェー人も)、差別や迫害を行ってきました

その差別や迫害は、戦争が終わってもなお敵国に向けられた敵意そのもの。

レーベンスボルンは、第二次世界大戦が生んだもう一つの闇って感じでしょうか。

 

選択を迫られるたびに、ひどく考えさせられ、心が揺さぶられる

子どもと大人が暮らす

子どもを育ていくゲームな訳ですが、子どもの面倒を見ながら(食事やお風呂など)、子どもからの問いかけに(用意された選択肢の中から)答える。

これが、ツライ。
どの選択肢も考えさせられるものばかりで、どれが正解(またはどれが不正解)なのかわからないんです。言葉を足したいというか。

 

子どもの反応は数値化されておらず、日々の言動から推察するしかありません。

描いた絵が黒く塗りつぶされていることでどんな悩みを抱えているのか考えたり、ご飯を食べたく無い理由を推察したり。

 

あなたは養っていくために働きに出るわけですが、その間は子どもの面倒が見れないというジレンマも生まれます。

史実に沿っているからでしょうか、リアルです。(いろんな意味で)
残業すると幸福度が落ちるとか、迫害の影響でリストラされていたりとか。

 

あなたのかけた言葉で、子どもの性格や行動が変わり、表情や幸福度も変わってきます。

子育てをしながら働きに出かけ、資産を築き、やりくりしていかなくてはいけない。

子どもと向き合う時間も必要だし、生きていくために必要な行動も取らなくてはなりません。

 

選択を迫られるたびに考えさせられ、心が揺さぶられるゲーム。

それが、マイ・チャイルド・レーベンスボルンです。

マイ・チャイルド・レーベンスボルン

マイ・チャイルド・レーベンスボルン

Sarepta Studio AS¥360posted withアプリーチ

教師にスマホゲーム「マイ・チャイルド・レーベンスボルン」を勧める理由

ゲーム内容や背景をまとめます。

  • 舞台は第二次世界大戦直後のノルウェー
  • 社会的な差別や迫害が蔓延し、いじめは日常茶飯事
  • 常に「自分ならどうするか」「どんな言葉をかけてもらいたいか」を考える
  • 子どものケアと自分たちの生活、どのようにバランスを取っていけば良いか

そんなゲームです。

 

男性普通顔
結構ヘビーだね。
はい。やっててスカッとするような内容では無いですし、個人的には「のほほん」としているくらいの方が性に合っているので…。

参考

【教師にもオススメのゲーム】「旅かえる」で面白く楽しく、地理のお勉強!

関連記事

教師だってゲームします。しますよね? え? するよね? ←不安 そんなゲームが趣味という先生の中にはゲーム感覚で、勉強を教えることって出来ないかな?と、学校[…]

旅かえるは教師にもオススメのスマホゲーム

 

では、なぜ教師のあなたにこの「マイ・チャイルド・レーベンスボルン 」を勧めるのか?

様々な問題を抱えた子どもに対しての「接し方」や「気づき」、戦争そのものへの「理解」を深めるためです。

 

いじめ・暴力などを受けている子どもに、教師としてどのような言葉をかけてあげるか参考になる

男の子の悲しい表情

ゲーム内の子どもは、日々いじめや暴力に見舞われながら、悩み葛藤して生きています。

 

もちろん親目線で(もしくは親になった気持ちで)その子どもと接するわけですが

  • こういう声かけの表現があるのか
  • こういうトラブルに遭うこともあるのか(対策)

など、学校教育に活かせるようなヒントがあると思っています。

 

もちろん教師と生徒の関係は、親と子どもの関係までいくと行き過ぎだと考えます。

もちろんケースバイケースでしょうが…。私としては一線を必ず引くべきだ、と考えています。

参考

 

ゲームの中では、教師でさえ子どもの味方じゃありません。

誰も味方がいないような子どもに対して、どのような声かけがあると子どもが喜ぶのか。

これについて考える機会がいっぱいありました。

常に考えさせられる選択肢が多いですからね。

 

いじめによる自殺や問題が、後を絶たない今の日本の教育現場。

些細なきっかけやシグナルは、いっぱいあったはずです。

これからもたくさん遭遇するはずです。

 

そんな時に無知(無感知)によって見逃すようなことがあっては、残念です。

このゲームを通して

男性普通顔
こういう時、(リアルな生活なら)こう声をかけてあげるかなぁ。
女性普通顔
こんな行動が起こると、子どもは悩みを抱えているのかな?

という、一種のロールプレイングのような体験ができますから、非常に有益だと感じます。

 

初任研や校内のいじめ対策研修より(個人的には)よっぽどリアルで有益だと思いました。
マイ・チャイルド・レーベンスボルン

マイ・チャイルド・レーベンスボルン

Sarepta Studio AS¥360posted withアプリーチ

 

発言・表情・行動の結果から、相手の心理や出来事の真理を探ろうとする力が鍛えられる

様々な人々が集まる

人種差別や地域差別など、学校では多くの人権問題(人権学習)を扱います。

しかしそのどれもが、ありきたりのような(教材製作者または準備者の)「用意された答え」を前提に作られていると思います。

個人の感想です。

 

しかしマイ・チャイルド・レーベンスボルンは違うと感じています。

このゲームは解決策を考えるゲームであり唯一解を探すゲームではありません

だからこそ、攻略というのは違うと思います。

 

ゲーム自体それなりのボリュームがあるので(しかもヘビーな内容かつ有料)、このゲームを使ってクラスで展開するってのは非常に難しいと思いますが、教師であるあなただけの自己研鑽や見聞を広げるための教材としては利用できると思います。

 

ゲーム内の子どもが見せる

  • 発言
  • 表情
  • 行動

などから、相手(子ども)の真理や、問題の本質を見抜こうとする力が鍛えられると感じました。

 

第二次世界大戦にまつわる、深い学びになる

第二次世界大戦 兵士たち

ゲームの舞台背景には、第二次世界大戦があります。

 

学校でも近代史としてこの戦争の歴史や史実は学びますが、世界で何がおこっていたのかを深く勉強する機会は少ないでしょう。

ナチスドイツがユダヤ人を迫害をしていたということは小学校から(アンネの日記などで)学んでいましたが、レーベンスボルンで人口を増やそうとしていたということまで習った記憶がありません。(忘れているだけかもしれませんが。)

 

どうしても、日本の教育は日本に関するものばかりです。

日本で暮らす以上、仕方がない部分ではあります。

 

でも世界に目を向けてみると、また違った視点や切り口で第二次世界大戦や戦争が引き起こす悲劇さを学ぶことができます。

ドラマや漫画の世界でありそうな「ある目的を持って生まれた子どもたち」っていう場所が本当にあったことも、私は恥ずかしながらこのゲームで知りました。

 

戦争によってもたらされた悲劇や苦しみなどが、より深く・広く学べると思います。

ゲーム内に出てくる日記が、一種のストーリーテラーのようになっていますので、より具体的に背景を知ること(考えること)ができます。

 

マイ・チャイルド・レーベンスボルン は、教師がプレイしても勉強になるゲーム

教師にもプレイして欲しいスマホゲーム マイチャイルドレーベンスボルン

ゲームの性質上、親として

  • いじめや差別に立ち向かう子どもと、どう生きていくのか
  • 豊かな暮らしを得るには、どうすれば良いのか
  • 子どもをどのように守り、子どもにどこまでしてあげるのが正しいことなのか

これらを考えることが多いゲームですが、その疑似体験を通して

教師として、歴史やヘイト、いじめや嫌がらせを受けている子どもに、どのように接していこうか?

このことを考えさせてくれる、素晴らしい教材(ゲーム)でした。

 

ゲームをしてスカッとすることはほとんどないし、忙しい合間をぬって(心休まる時間にしたいはずの時間に)このゲームをするには、少々疲れてしまうかもしれません。

 

いっそのこと、人権教育と銘を打ち勤務時間内(授業内)にプレイしてみるのもありかもしれません。(個人の責任でやってね。)

 

マイ・チャイルド・レーベンスボルン は有料スマホゲームです。(360円または330円)

男性普通顔
お金を出してまで、苦しい思いはしたくないよ。
女性普通顔
自分の余暇を使ってまで、仕事関係のことしたくないよ。

そう思ってしまうのも無理はありませんが、きっとその金額や時間に見合うだけの思考力や想像力、知識そのものは得られると思います。

 

男性普通顔
教材にも使えそうなスマホゲームないかな?

と、探している教師のかた!

 

ぜひ一度、マイ・チャイルド・レーベンスボルンをプレイしてみてください。

きっと、あなたにとって素晴らしい人権教材になるはずです。

マイ・チャイルド・レーベンスボルン

マイ・チャイルド・レーベンスボルン

Sarepta Studio AS¥360posted withアプリーチ

 

あわせて読みたい記事

教師にもプレイして欲しいスマホゲーム マイチャイルドレーベンスボルン
気に入ればフォロー