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黒板は必ず同じ向き?意外と知られていない、学校の「間取り」の話

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突然ですが、あなたが通っていた(または勤務している)学校の教室。

その教室の間取り(レイアウト)を思い出して下さい。

 

さらに、「黒板」を思い出してください。

出来れば「黒板が置かれている方角」がわかるといいんですが・・・。

 

・・・。

 

・・・イメージ出来ました?

 

じゃぁ、どの位置(方角)に置かれているか、当ててみましょう。

 

教室の西側(おそらく、教室に入って右側)

 

当たっていました?!

今日は、学校にまつわる間取りの話です。

 

黒板は必ず同じ向き?

冒頭(リード文)の話の続きです。

 

黒板は、ほぼ必ず

西側

に設置されます。

 

理由は簡単で

授業を受ける際、手元が暗くならないようにするため

なんです。

 

日本人に右利きが多いからか、生徒の左側から光が入り込むと、明るい状態でノートを記入することができます。

西を向きながら授業を受けている

南は「光を取り込む」ため、【大きな窓】を設置する。

そうなると、必然的に廊下は、反対の北側に。

 

よって、出入り口が北側になるので

教室に入って右手の方向(西側)に、黒板がある事になります。(北から進入すると、右が西)

 

黒板が西側にない、教室

必ず、黒板が西側!!(または、入って右側)というワケに、いかない場所があります。

 

黒板が必ず西側に設置されている理由は

手元を明るくするため

でしたね。

 

じゃぁ、そのことよりも、優先したい事態がある時は?

 

と、言うことで

一例を紹介すると、理科室(特に化学室)が挙げられます。

 

理科室は寒いし、遠いし。

理科室、特に化学室や生物室って

  • 「遠い」
  • 「寒い」

って感じたコトありませんか?

 

遠く設置されるには、様々な理由があるのですが、主な理由は

薬品などを保管するために、直射日光を避ける

必要があるからです。

 

東西南北のうち、直射日光を避けられるのは

北。

妥協して、東。

 

その結果、こうなります。

理科室北側

もちろん、東側にある普通教室クラスの生徒なら、さほど遠くはならないんだろうけど、少なくとも

理科室独特の寒気

というのは、薬品保管の目的

ってのが大きいです。

 

北側に窓が取られているので

その光を利用するなら、黒板は東側。

 

もしくは、理科室を北東に設置して(イラスト右上)

南側に窓を作って、黒板を西側に配置。

なんてレイアウトも、可能ではありますね。

この場合なら

「入って、左手(後ろ)に黒板」ってことになりますが、西から進入するので、黒板は西側です。

 

校長室は、入り口入ってすぐ?!

最後に、学校の校長室。

 

校長とは、いわば学校のトップ。

社長と同じはずなのに、その部屋は、ほとんどの学校で

事務室の横

すなわち

校舎の正面玄関から、入ってすぐの場所

に設置されています。

 

有事の際に

「我先に、逃げ出す。」

ためじゃ無いですよ?(たぶん笑)

 

校舎って、応接室とか相談室とか

お客さんを接待する場所

が(予算の兼ね合いもあって)用意出来ないので

校長室で兼ねちゃおう

って考えが背景にあるようです。

 

教師と民間のズレについてとは、違う意味で

民間とズレている部分ですね。

 

その組織のトップが、入り口に近いところに部屋を陣取る、っていう。

一般的に社長室って、その建物の中で、一番奥に陣取るはずですもんね。

戦、然り。

 

まとめ

  • 黒板は西側
  • 理科室は北(または北東)
  • 校長室は入り口入ってすぐ

地域、校種(小学生~高校生)、生徒の実態(ランク)が違っていても

これら学校の間取りに関しては、そのほとんどが、全国で統一されています。

 

探せば、まだまだ、あるのかな?「校舎あるある」って。

調理室は西向き以外に設置

とか?

探してみると、色々と発見できておもしろそうです。

 

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