教師のバトン、問題点と改善点のまとめ

#教師のバトン から見る教師の限界と、個人レベルで対策してきた解決方法

教師のバトン、問題点と改善点のまとめ

「#教師のバトン」プロジェクトをご存知ですか?

文部科学省が

現場で日々奮闘する現職の教師、教職を目指す方々の皆さんで、学校の働き方改革や新しい教育実践の事例、学校にまつわる日常を遠く離れた教師、ベテラン教師から若い教師に、現職の教師から教師を目指す方々に、学校の未来に向けてバトンを繋ぐためのプロジェクトです。

#教師のバトンプロジェクト【文部科学省】ーTwitter

このような目的のもと始めた、プロジェクト。

文科省のページに詳しく書いてあります。

参考:「#教師のバトン」プロジェクトについてー文部科学省 

 

教師の魅力を伝えて人材確保や質を向上させたいから、現場の先生よろしくお願いします!

こんな目的で始まった、「#教師のバトン」プロジェクト。

しかし(想定を超えるほど)実際に集められたバトンの数々は、どちらかといえば受け継いで欲しくないネガティブなものばかり。

 

小言を言わせてもらえば、こんなプロジェクトをしないと人が集まらないような業界であることが、露呈しているだけと思うんですよね。

「アットホームな職場です!みんな優しいです!」といって、いつも・・・求人情報に載っている会社みたい。

 

そんな話はさておき、この記事では

  • このプロジェクトで集まってきたバトンはどんなものなのか?
  • 「#教師のバトン」で見えてきた主な問題点
  • 教師が個人的・・・に解決できる可能性はあるのか?

これらについて、紹介していきます。

 

国や自治体に「ちゃんとやってくれよ」と委ねるのではなく、教師(個人)ができること(やったこと)に絞ってお話ししていきます。

 

「#教師のバトン」を現場の教師が見て感じること

具体的にはどんなツイートが集まったのか、実際に見てます。

 

「#教師のバトン」はネガティブな内容がほとんど

「#教師のバトン」で投稿されたものを、執筆時点で話題となっていたものをいくつかピックアップします。

本当にさまざまな問題や課題があるんですね。

今の教師の環境を知るという意味では、今回の文科省のプロジェクトは意義があったのかもしれません。

当初の目的(教師の人材確保の目的)とは180度違う結果になりましたが。

 

新たな人を増やすことも大事ですが、今いる人を辞めさせない努力も必要ですからね。

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「#教師のバトン」は、自分以外の先生と、未来の先生に向けられたもの

ツイッターアイコン

今回集まってきた4万を越すツイートたちは、苦労自慢のようになっている部分は否めません。

保護者や生徒たちに見られることは、気にしていないのでしょう。

 

それを承知で(いい意味で)文科省はプロジェクトを継続しています

社会から注目を集めたことを前向きに捉えつつ、教師の声を集積する役割を果たしていると思うのでこの声を推進力に、迅速に具体的に勤務環境の改善を進めたい。

引用:「子どもたち、ごめんね」 “#教師のバトン”は、いまどこに?ー義本博司総合教育政策局長

ハッシュタグをつけて呟いている人たちは、きっと国や文科省などに直接直訴している感覚なのかもしれません。

しかし私としては、教師自身ができることもあるのではないか?と感じています。

 

「人の振り見て、我が振り直せ」的な。

 

まずは、教師のバトンで見えてきた問題点を整理しましょう。

 

#教師のバトンから見る、問題点

教師のバトンに送られてきた問題点の多くは、働き方に関するもの。

その中でも、私なりに整理すると以下の3つに分類できます。

  • 部活動指導
  • 長時間勤務(連続勤務)
  • 管理職・保護者の理解
もちろん、それぞれが相互的に関係しています。

どれも教師の働き方に(悪い方に)影響してくる内容ですね。

詳しく見ていきます。

 

部活動指導

資格にひれ伏す

部活指導がしたくて教師になった人も一定数いますので、一概に部活指導が悪だ・・・・・・・というのは違います。

ましてや部活動を通して身に付くものは必ずあるので、部活動を失くせというのも違うと考えています。

 

スキルや技術が身に付く以外にも、一度しかない学生時代の貴重な思い出として残りますからね。

 

ここでいう問題とは、あくまで指導側である教師の問題として

  • 望んでいない(指導できない)部活動に割り当てられる問題
  • 休みなく働いてしまう環境である問題

主にこの2つかなと感じます。

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長時間勤務(連続勤務)

教師のタイムスケジュール

先ほどの部活動が主な原因になりますが、教師はやるべきとされることが多すぎます。

〇〇教育とつくものが100も超えているのが、日本の教師です。教育と名のつくものは全て学校や教師がするべきだというのが今の日本ですからね。

 

昔、有名なタレントが

女性普通顔
学校が終わっても警察から呼び出しがあったり、放課後にトラブルがあったら教師が対応するべき。

と言っていたところを見ると、世間の相当数はコレが是だと考えます。

 

「ここからは学校で、ここからは家庭で。」という線引きは個人・・では難しいので

  • 賃金の問題(サービス残業、手当)
  • ワークタイムバランスの問題

この2つに絞っておきたいと思います。

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管理職・保護者の理解

懲戒免職でさようなら

いくら一人親方で働く教師といえど、組織ではたく教師は管理職や教育委員会を無視して働くことには限界があります。

また、今の日本の教育業界はサービス業の様相を呈していますので、保護者を無視するわけにもいきません。

 

よって

  • 管理職の考え方
  • 管理職への対応
  • 保護者への説得

この問題があると考えます。

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できることなら縁遠くありたい教師の懲戒処分。懲戒処分と聞くと、クビをイメージするかもしれませんが、実はそうとも限りません…

それでは、これらの問題について実際・・に対応してきた私の行動についてお話ししていきます。

 

#教師のバトンに挙がった問題を、教師個人で解決するためには

問題を整理すると

  • 望んでいない(指導できない)部活動に割り当てられる問題
  • 休みなく働いてしまう環境である問題
  • 賃金の問題(サービス残業、手当)
  • ワークタイムバランスの問題
  • 管理職の考え方
  • 管理職への対応
  • 保護者への説得

これらの問題が、教師の働く環境で(誰かに見てほしいと思って)問題となっている主要なものだと考えます。

 

これらを個人で解決できるのか?

結論を言うと、私自身はほとんど解決できました。

その方法を伝えます。

再現性は低いと思いますので、あくまで一例として聞いてください。

 

独りを恐れず、嫌われる覚悟を持って、子どものために動く

もっとも大事だと考えていたのが

子どものために、組織内で嫌われることを恐れず、仕事を減らす

と言うことでした。

 

ご存知の通り、教師に求められる能力や作業は圧倒的にキャパオーバーです。

政治家や官僚を目指す東大生が、減ってきたのと似ています。

やりがいやステータスだけでは、賄えないものがあります。

 

「給料安くても、やりがいがあるからいいよね。」と言う人でも、目の前に高い給料があれば受け取ります。

 

しかし、給料や待遇は個人・・ではどうしようもありません。

それこそ国や自治体に頑張ってもらわないといけません。

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私がやったことは先ほどのことのみ。

子どものために、組織内で嫌われることを恐れず、仕事を減らす

これでした。

 

多くの先生は

  • 八方美人のようにどこにも角が立たないように振る舞いがち
  • 正解を常に求められている学校現場で働いているから、正規のルートを外れると間違いと思いがち
  • 手段に固執しがち(目的を見失いがち)

と感じています。

 

詳しい方法やこの辺りの踏み込んだ話は、こちらのサイトで話していますので気になる方はご覧ください。

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教師のバトンの本来の目的

次世代の教師に向けてバトンを残す

と言う意味でも、ぜひ知っておいてほしい内容です。

 

結局は、管理職を仲間に引き込めるかどうかだと思う

上記の記事たちはもれなく私の経験によるものなので、是非ともご一読していただきたいのですが、それでも

男性普通顔
そうは言っても、今すぐ解決する方法を知りたいよ。

と言う人も多いはず。

 

そんな方におすすめなのは

管理職を味方につける

と言うことだと思います。

 

自分の要望だけでなく、客観的な要望や事実を伝えながら話すとスムーズに話が進んだり、管理職の立場を逆手にとって交渉をスムーズにしていく方法もあると感じています。

 

あくまで私の場合という前提になりますが、私は

自分の家族すら満足に幸せにできない人間が、どうやって他人の子どもと家族を幸せにできるんですか?教えてください。

この一言が決めてだったと思います。

 

個人的には

  • 家族
  • 我が子

これについては、引き合いに出されると管理職といえど考慮しないわけにはいきません。(たぶん)

 

職業柄、どちらも大切にするべき職場ですから

 

とはいえ、管理職も(能力差は非常に大きいですが)人間です。

  • 退職までに波風を立てずに退職金を満額受け取りたい
  • 天下りして関係機関に再就職したい

と、躍起になっている人は多いので、波風立てずに事を勧められる方法を提示してあげられる方がいいと思います。

 

私の場合は、録音と裁判でした。

詳しいことは趣旨がずれるのでお話ししませんが、管理職をはじめ

男性普通顔
こいつはめんどくさいから、とりあえず放っておくか。(黙認しておくか)

みたいな形でも良いので、管理職の理解を得られておくとスムーズにいくと思います。

 

「#教師のバトン」プロジェクトの問題点を個人で対応するために、私がやったことまとめ

教師のバトン、問題点と改善点のまとめ

教師の労働環境を改善する、根本的な解決をするためには必ず国や自治体の施策が必要です。

給料の変更なんて、個人ではどうしようもないですからね。

資産運用や副業は別として。

 

そんな中でも、教師として働いていかなくてはいけない場合。

やはり個人のレベル・・・・・・でできることは、やっておいた方がいいと考えるのが私です。

そんな中で私が大事だなと感じたのは、コレ。

 

子どものために、組織内で嫌われることを恐れず、仕事を減らす

 

一度、考えてみてください。

詳しい方法や考え方については、こちらにまとめていますので参考にしてください。

 

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