「#教師のバトン」プロジェクトをご存知ですか?
文部科学省が
現場で日々奮闘する現職の教師、教職を目指す方々の皆さんで、学校の働き方改革や新しい教育実践の事例、学校にまつわる日常を遠く離れた教師、ベテラン教師から若い教師に、現職の教師から教師を目指す方々に、学校の未来に向けてバトンを繋ぐためのプロジェクトです。
このような目的のもと始めた、プロジェクト。
こんな目的で始まった、「#教師のバトン」プロジェクト。
しかし(想定を超えるほど)実際に集められたバトンの数々は、どちらかといえば受け継いで欲しくないネガティブなものばかり。
小言を言わせてもらえば、こんなプロジェクトをしないと人が集まらないような業界であることが、露呈しているだけと思うんですよね。
そんな話はさておき、この記事では
- このプロジェクトで集まってきたバトンはどんなものなのか?
- 「#教師のバトン」で見えてきた主な問題点
- 教師が個人的に解決できる可能性はあるのか?
これらについて、紹介していきます。
目次
「#教師のバトン」を現場の教師が見て感じること
具体的にはどんなツイートが集まったのか、実際に見てます。
「#教師のバトン」はネガティブな内容がほとんど
「#教師のバトン」で投稿されたものを、執筆時点で話題となっていたものをいくつかピックアップします。
教員って恐ろしい。子ども2人が帰ってから遊んでて、その時下学年とトラブル発生。
それを聞いた親が激昂しながら電話をかけたのは、学校でした。
隣のクラスの担任、校長に言われ明日も学校で仲裁役。
まじで教員って何でも屋?休みを謳歌する人権ない?プライベートは?#教師のバトン— 正直な先生@小学校教師 (@TeacherRevo) September 10, 2021
僕の勤める自治体は、全教職員対象にPCR検査(任意)するそうだ。
そこで管理職から衝撃の一言。陽性が出ると学校が回らないので、できるだけ検査は受けないように。だそうだ。#教師のバトン
— 教師のバトン (@AoALJD5Usjh5PA2) September 6, 2021
また一人辞めまた一人倒れ…。ただでさえ皆ギリギリでやってたのにもう回らない…限界などとうに超えてる… 代わりのいない組織って…週24コマ+担任+部活+大量分掌で毎日睡眠不足。何がチームだ…予習大変な教科とそうでない教科、持ちコマ数とかで割り振りもう少し考えてほしい…#教師のバトン
— N. (@noaxbxs) September 8, 2021
今週、初任に配布された資料です。
うちの学校、堂々と違法労働宣言しましたわ。「労働基準法が通用しない世界」#教師のバトン pic.twitter.com/6c3hgCbDIq
— 匿名希望の新米教諭(新採) (@TeacherKuroguro) April 23, 2021
#教師のバトン
妊娠しました。年度途中に休むことになりました。授かれて心から嬉しかったのに、校長からの電話では何度も、いかに現場が困惑しているか迷惑しているかをクドクド聞かされました。嘘でもおめでとうと言われませんでした。赤ちゃん、きてくれてありがとう。お陰でママは休めるよ。— もち (@LgfUX6ToDhIWnMx) March 27, 2021
お願いだ!
各学校に一人でいい。
たった一人でいいから、フリーな「有給時の授業補強教諭」を配置してくれ!
そうすれば、遠慮なく年休を我々は取れるんだ。
残業代ゼロもだが、年休買い取りもなく、毎年40日ほぼ使うことなく消えていくんだ!
家族のために休ませてくれ‼︎#教師のバトン— プロ村長@小学校教員(特別支援) (@muraosaaniki) June 20, 2021
本当にさまざまな問題や課題があるんですね。
今の教師の環境を知るという意味では、今回の文科省のプロジェクトは意義があったのかもしれません。
新たな人を増やすことも大事ですが、今いる人を辞めさせない努力も必要ですからね。
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「#教師のバトン」は、自分以外の先生と、未来の先生に向けられたもの
今回集まってきた4万を越すツイートたちは、苦労自慢のようになっている部分は否めません。
それを承知で(いい意味で)文科省はプロジェクトを継続しています。
社会から注目を集めたことを前向きに捉えつつ、教師の声を集積する役割を果たしていると思うのでこの声を推進力に、迅速に具体的に勤務環境の改善を進めたい。
ハッシュタグをつけて呟いている人たちは、きっと国や文科省などに直接直訴している感覚なのかもしれません。
しかし私としては、教師自身ができることもあるのではないか?と感じています。
まずは、教師のバトンで見えてきた問題点を整理しましょう。
#教師のバトンから見る、問題点
教師のバトンに送られてきた問題点の多くは、働き方に関するもの。
その中でも、私なりに整理すると以下の3つに分類できます。
- 部活動指導
- 長時間勤務(連続勤務)
- 管理職・保護者の理解
どれも教師の働き方に(悪い方に)影響してくる内容ですね。
詳しく見ていきます。
部活動指導
部活指導がしたくて教師になった人も一定数いますので、一概に部活指導が悪だというのは違います。
ましてや部活動を通して身に付くものは必ずあるので、部活動を失くせというのも違うと考えています。
ここでいう問題とは、あくまで指導側である教師の問題として
- 望んでいない(指導できない)部活動に割り当てられる問題
- 休みなく働いてしまう環境である問題
主にこの2つかなと感じます。
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長時間勤務(連続勤務)
先ほどの部活動が主な原因になりますが、教師はやるべきとされることが多すぎます。
昔、有名なタレントが
と言っていたところを見ると、世間の相当数はコレが是だと考えます。
「ここからは学校で、ここからは家庭で。」という線引きは個人では難しいので
- 賃金の問題(サービス残業、手当)
- ワークタイムバランスの問題
この2つに絞っておきたいと思います。
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管理職・保護者の理解
いくら一人親方で働く教師といえど、組織ではたく教師は管理職や教育委員会を無視して働くことには限界があります。
また、今の日本の教育業界はサービス業の様相を呈していますので、保護者を無視するわけにもいきません。
よって
- 管理職の考え方
- 管理職への対応
- 保護者への説得
この問題があると考えます。
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それでは、これらの問題について実際に対応してきた私の行動についてお話ししていきます。
#教師のバトンに挙がった問題を、教師個人で解決するためには
問題を整理すると
- 望んでいない(指導できない)部活動に割り当てられる問題
- 休みなく働いてしまう環境である問題
- 賃金の問題(サービス残業、手当)
- ワークタイムバランスの問題
- 管理職の考え方
- 管理職への対応
- 保護者への説得
これらの問題が、教師の働く環境で(誰かに見てほしいと思って)問題となっている主要なものだと考えます。
これらを個人で解決できるのか?
結論を言うと、私自身はほとんど解決できました。
その方法を伝えます。
独りを恐れず、嫌われる覚悟を持って、子どものために動く
もっとも大事だと考えていたのが
と言うことでした。
ご存知の通り、教師に求められる能力や作業は圧倒的にキャパオーバーです。
政治家や官僚を目指す東大生が、減ってきたのと似ています。
やりがいやステータスだけでは、賄えないものがあります。
しかし、給料や待遇は個人ではどうしようもありません。
それこそ国や自治体に頑張ってもらわないといけません。
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私がやったことは先ほどのことのみ。
これでした。
多くの先生は
- 八方美人のようにどこにも角が立たないように振る舞いがち
- 正解を常に求められている学校現場で働いているから、正規のルートを外れると間違いと思いがち
- 手段に固執しがち(目的を見失いがち)
と感じています。
詳しい方法やこの辺りの踏み込んだ話は、こちらのサイトで話していますので気になる方はご覧ください。
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教師のバトンの本来の目的
と言う意味でも、ぜひ知っておいてほしい内容です。
結局は、管理職を仲間に引き込めるかどうかだと思う
上記の記事たちはもれなく私の経験によるものなので、是非ともご一読していただきたいのですが、それでも
と言う人も多いはず。
そんな方におすすめなのは
と言うことだと思います。
自分の要望だけでなく、客観的な要望や事実を伝えながら話すとスムーズに話が進んだり、管理職の立場を逆手にとって交渉をスムーズにしていく方法もあると感じています。
あくまで私の場合という前提になりますが、私は
この一言が決めてだったと思います。
個人的には
- 家族
- 我が子
これについては、引き合いに出されると管理職といえど考慮しないわけにはいきません。(たぶん)
とはいえ、管理職も(能力差は非常に大きいですが)人間です。
- 退職までに波風を立てずに退職金を満額受け取りたい
- 天下りして関係機関に再就職したい
と、躍起になっている人は多いので、波風立てずに事を勧められる方法を提示してあげられる方がいいと思います。
私の場合は、録音と裁判でした。
詳しいことは趣旨がずれるのでお話ししませんが、管理職をはじめ
みたいな形でも良いので、管理職の理解を得られておくとスムーズにいくと思います。
「#教師のバトン」プロジェクトの問題点を個人で対応するために、私がやったことまとめ
教師の労働環境を改善する、根本的な解決をするためには必ず国や自治体の施策が必要です。
給料の変更なんて、個人ではどうしようもないですからね。
そんな中でも、教師として働いていかなくてはいけない場合。
やはり個人のレベルでできることは、やっておいた方がいいと考えるのが私です。
そんな中で私が大事だなと感じたのは、コレ。
一度、考えてみてください。
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