学生のころから、いつも身近にあった、「MONO消しゴム」
実は、このMONOの消しゴム。
今年の夏、あることでちょっとした話題になっていたこと
あなたは、ご存知でしたか?
目次
受験生の悩みに対応した、MONO消しゴム?!
おそらく
誰しもが、一度は見たことがある
MONOの消しゴム。
見たらわかる、いつものやつやん。
って感じですね。
そんなMONO消しゴムですが、この夏から
パッケージに記載されていた文字が消えたVer.が、販売されているのです。
「…うん、普通にオシャレ。」
はじめ見たときには
「あぁ、そういえば”色の商標”が、認められるようになったたんだっけ?」
程度に考えていました。
セブンイレブンとか、AEONとかと同じように。
しかし、文字の無い消しゴムを販売するに至った経緯は、別のところにあったようです。
センター試験を意識して、作られた消しゴム?
青・白・黒3色の「モノストライプ」のデザインと「MONO」のロゴで知られるモノ消しゴム。販売元のトンボ鉛筆(東京都北区)は、2017年8月18日から「MONO」のロゴが書かれていないモノ消しゴムを、全国の文房具店や文具コーナーで発売する。
引用 文字のない文房具を作って! 受験生の悩み、メーカー動かすーJCASTニュース
この記事によれば
センター試験の規定について、心配に思う受験生たちが、MONO消しゴムの販売会社「株式会社トンボ鉛筆」に問い合わせを行った
これが、きっかけのようです。
受験生やその保護者から、センター試験受験案内に鉛筆や衣服について規定があるため、「消しゴムも、文字が書いてあると良くないのでは?」という心配の声があった。
引用 文字のない文房具を作って! 受験生の悩み、メーカー動かすーJCASTニュース
考え過ぎじゃない?は、教師は思っちゃダメ
「消しゴムも、文字が書いてあると良くないのでは?」という心配の声があった。
ここだけ切り取ると、つい
- 「考え過ぎだな。」
- 「むしろ、消しゴムを”使わないで済むような”努力をしなさいよ。」
とツッコミたくなるんですが
受験生は、こんなところまで心配になってしまうほど
- 神経質になっている
- 不安が勝っている
- ささいなことで失敗したくない、て思っている
このことに、気づいてあげないとダメです。
生徒との対応、年代別の指導方法で書いていますが
20代であれば、共感するのに、さほど苦労はないですが
30代、40代ともなると、ついつい
「そんなことよりも、ほかのことを努力せーよ」
って思っちゃいますよね?
でも
「入試にまつわる、心配事」
をはじめ、教師の私たちからすると
毎年やってくるイベントについては、感覚がマヒしてしまいます。
日々、効率を求めるあまり
こっちは「当たり前だ」と思っていることでも、目の前の生徒たちは、「はじめて」遭遇するから「わからない」。
こんな当然のことを、忘れてしまいがちです。
ささいな、消しゴムのパッケージ一つで
「こんなコトも、気になるのか。」
ということを、知っているだけで
その人に合った(生徒に合った)「効果的なアドバイス」を行うために必要な、自身の引き出しが一つ増える
ことになります。
医者と同じで、教師は「目の前の人が安心するような、アドバイスが出来るかどうか」も大事ですからね。
最後に
パッケージから、「MONO」の字を消した消しゴムを販売しよう、と思ったきっかけは
ひょっとすると
MONO消しゴムが「色彩による商標登録」された
ってことが、大きいかもしれません。(2017年4月1日)
しかし、受験生の(不安の)声は事実として、存在する。
ついつい私たちが、当たり前だと思ってしまうコトが
世間からすると、「ズレてしまっている」こともあるかも知れませんし、何より
「生徒の不安を取り除く」
という役割も、教師は担っています。
自分が「しょーもない」と思っていることは、生徒にとっては、とても重要なこと
って、再認識させられました。
この認識って、発信者側になりがちな「教師」という職業の人間からすると
- 生徒のために
- 自分のために
非常に大事ですよね。